漆喰工事

屋根では、瓦そのものは劣化しませんが、瓦の固定や接着に用いられている漆喰は劣化します。
漆喰とは、地方によって混ぜ合わす材料が異なりますが主成分は石灰でできています。
昔は海藻からのりを作り、麻や藁に塩焼き消石灰を混ぜて作られていましたが、現在は合成樹脂や化学繊維を使用したものがあります。

風雨や寒暑、直射日光に晒され続けることで、他の屋根材と同様に経年劣化していきます。
ひびや剥がれが目で見てわかる場合は、瓦を固定している力が弱まっているので、ちょっとした風や地震で瓦がズレたりして危険です。
瓦が落下してしまう可能性もあります。

またズレた瓦は、瓦同士が干渉し合いますから、欠けたり・割れたりします。
そこから雨水が浸入して雨漏りの原因になるなどのトラブルが発生します。
割れや欠けは隙間を作ることになるため、さらに瓦が動きやすくなります。
強風や地震時に落下しやすくなるため大変危険です。
瓦の丈夫さに安心して漆喰を忘れがちですが、定期的に点検したい部分といえます。

漆喰工事は大きく分けて「漆喰詰め直し工事」と「棟瓦取り直し工事」の2種類があります。
漆喰詰め直し工事は、漆喰の崩れや剥がれなどの劣化が比較的軽微な場合に漆喰を詰め直すものです。
この状態の時にお手入れすることでメンテナンス費を安くすることができます。
棟瓦取直し工事は、屋根の頂上部分の瓦を一旦取りはずし、漆喰を詰め直して、取りはずした棟瓦を再び設置します。
こちらの工事は、瓦がズレている、漆喰が剥がれてほとんどなくなっているなどの重症な場合に行われます。

漆喰はしっかりと補修を行えば20年は持つといわれています。定期的な点検と補修を行いましょう。